令和元年台風19号

国際部の加藤です。

このたびの関東・東北をはじめとした台風、大雨で被災された方々、また犠牲になられた方々にお見舞い、そしてお悔やみ申し上げます。

自分は被災直後から1週間ほど長野局に応援要員として出張してきました。
一部で史上最大規模とも報じられた台風19号。長野県は千曲川等の氾濫で橋の崩落や多くの家屋が浸水の被害を受けていました。
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北陸新幹線は車両基地が水没し正常なダイヤには程遠く、渋谷のNHKから映像取材グループのロケバスに相乗りさせてもらい長野局に向かいました。
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道路もあちこち寸断された状態で、直接長野に入れず新潟経由で5時間かかりました。
到着後早速編集をはじめたのですが、撮影されたなかにやたらと泥だらけのリンゴがあったのが印象的でした。
あとで知ったのですが、この時期はちょうど林檎の収穫時期だったそうなんです。
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台風19号に関しては、これまでに経験したことのない規模で静岡県や関東地方に上陸する恐れが高いと太平洋側の注意喚起が目立ち、長野は気が付いたら手遅れの状態だったことが多いそうです。
逃げるのに精一杯、りんごにまで手が回らなかったといったインタビューも聞きました。
みんな二言目に出てくるのが「まさかここがこんなことになるなんて。」・・・切なかったですね。
自分と同様に各地から応援の記者やカメラマンがそれこそ泥だらけになって撮ってきた映像やインタビューを無駄にしないように、そして長野の“いま”をちゃんと伝えられるように、それだけを考えながらの編集でした。
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長野のスタッフも皆いい人で感激しました。
そして出勤時に局の前の横断歩道に立つと100%車が止まってくれます。(東京ではなかなか・・・ね)
初めて訪れた長野ですが、いっぺんに大好きになりました。
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おかげさまで帰るときは新幹線に乗ることができました。
本数は少ないながらも少しずつ日常を取り戻しつつある感じでした。
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とはいえ被災された方はこれから寒くなるなか瓦礫や泥の片づけが続きます。
長野の、そして全国の被災地の一日も早い復興をねがってやみません。